わかりやすい?!建設業許可

建設業許可申請を「わかりやすく」をモットーに説明しています。

経営事項審査の自己資本額と平均利益額(X2)を評点アップするには?

f:id:yumetas:20201129205817p:plain

 

自己資本額と平均利益額(X2)は、経営事項審査全体の評点15%の割合があります。
詳しくは、以下のページで記載しました。

kensetsu.hatenablog.com

 

この「自己資本額と平均利益額(X2)」を評点アップする方法や、注意点などをまとめていきます。

 

 

 

自己資本額と平均利益額が大きいほうが、X2の評点アップになるんじゃないの?

 

自己資本額、営業利益と減価償却費のそれぞれを大きくしていくことですね。

 

 

「自己資本額と平均利益額(X2)」は、自己資本額の点数と平均利益額の点数を足して、2で割ることで求めます。

 

X2=(自己資本額の点数+平均利益額の点数)÷2

 

自己資本額の点数及び平均利益額の点数については、手引きの表に当てはめて算出します。
評点に小数点以下の端数がある場合は、これを切り捨てます。

自己資本額と平均利益額の点数幅は、361点~2114点です。

 

 

自己資本額とは?

自己資本額は、貸借対照表上の負債純資産合計から負債合計を差し引いた「純資産合計」です。
経営事項審査では、「純資産合計」を「自己資本額」といいます。

 

決算変更届にある「株主資本等変動計算書」の純資産合計と、「貸借対照表」の純資産合計は一致します。
その「純資産合計」が、経営事項審査の「自己資本額」と一致します。

 

経営事項審査では、「基準決算」と「2期平均」のいずれかを選択ができます。
今期分のみの「自己資本額」と、前期分と今期分の平均額の「自己資本額」を比較し、点数が良い方を選べます。

  

 

平均利益額とは?

「営業利益」と「減価償却実施費」の合計を、審査対象年度と前期分を2期平均して求めます。

 

(営業利益額+前年営業利益額+減価償却実施額+前年減価償却実施額) ÷ 2

 

求められた平均利益額を、手引きに記載している評点テーブルに当てはめて数値を求めます。

 

「営業利益」と「減価償却実施額」は、経営状況分析結果通知書の一番下に記載されている、「営業利益」と「減価償却実施額」と一致します。

 

  

X2評点を上げるには?

X2は、自己資本額と平均利益額が大きいほど評点は高くなります。
会社の経営状況と関連しているため、短期間で対策をするのは難しい項目です。


1.自己資本の充実
毎年利益を計上し、利益剰余金を拡大することで点数が上がります。
自己資本額は、純資産合計です。

 

社内留保した利益剰余金と、株主が払い込んだ資本金や資本剰余金を増やすことがポイントとなります。
貸借対照表の純資産の部を、確認すればよいですね。


2.減価償却費の拡大

減価償却費は、建設機械等の保有状況によって変わります。
レンタルより自社所有やリース契約を選択するほうが有利になります。

 

ただし経営状況とのバランスをみながら、計画的な設備投資を心がける必要があります。

 

  

X2の評点アップは、中長期的な戦略が必要なのかぁ。

 

投資をしすぎて失敗したら、元も小もないですからね。

 

 

yumetas-office.com