経営事項審査の技術力(Z)を評点アップするには?
技術力(Z)は、経営事項審査全体の評点25%の割合があります。
詳しくは、以下のページで記載しました。
この「技術力(Z)」を評点アップする方法や、注意点などをまとめていきます。
技術力とは、何を意味しているんだろう?
技術力は、業種別技術職員数と、種類別年間平均元請完成工事高で評価されますよ。
技術力は以下のように、「業種別の技術職員数」の5分の4、「種類別の年間平均元請完成高」の5分の1を合計した点数がそれぞれの点数となります。
Z= 業種別技術職員数×0.8+種類別年間平均元請完成工事高×0.2
業種別技術職員数とは?
審査基準日以前6カ月を超える雇用関係があり、一定の資格や要件を満たしている者が、技術職員になれます。
技術職員は、以下の5種類に分類され、加点される点数が決まります。
- 一級監理受講者 × 6点
- 一級技術者 × 5点
- 基幹技能者 × 3点
- 二級技術者 × 2点
- その他の技術者 × 1点
複数の資格を持っていても、評価対象となるのは、1人2業種までです。
3業種以上の資格をもっている場合は、どの業種の技術職員として申請するかを検討が必要です。
一級監理受講者とは?
要件は、以下の全てをカバーしている方です。
- 1級技術者(建設業法第15条第2号イに該当する者)
- 審査基準日において有効な監理技術者証を有していること
- 審査基準日の5年以内に、監理技術者講習を受けていること
(例)審査基準日(令和2年12月31日)での有効な監理技術者講習
平成28年1月1日 ~ 令和2年12月31日
確認書類
- 監理技術者証
- 監理技術者講習
一級技術者とは?
要件は、以下の方です。
- 特定建設業の専任技術者、監理技術者の資格を満たす国家資格の保有者(建設業法第15条第2号イに該当する者)
確認書類
- 資格者証等
基幹技能者とは?
要件は、以下の全てをカバーしている方です。
- 登録機関技術者講習を修了した者
- 一級技術者以外の者
確認書類
基幹技術者終了証
二級技術者とは?
要件は、以下の方です。
- 一般建設業の専任技術者、主任技術者の資格を満たす国家資格の保有者(建設業法第15条第2号イに該当する者)
確認書類
資格者証等
その他の技術者
要件は、以下の方です。
- 一級技術者、基幹技術者、二級技術者以外の者
- 一般建設業の専任技術者、主任技術者の資格を満たす国家資格の保有者
確認書類
資格者証等
実務経験経歴書
所定学科の卒業証明書
大臣特別認定書
種類別年間平均元請完成工事高とは?
経営事項審査を受ける元受完成工事高を、2年平均または3年平均して算出します。
工事種類別年間平均完成工事高で、2年平均または3年平均を選択したものと同じ選択になります。
審査対象業種ごとの元請完成工事高を、手引きの表に当てはめて数値を出します。
Z評点を上げるには?
Zの技術力は、高い資格を持った技術職員を増やすことと、マネージメント能力を要求される元請の完成工事高の増加をあげることがポイントです。
1.技術職員に資格を取得させる
資格手当ての支給を整備し、より高い資格を持つ技術職員を増やします。
一級技術者には講習を受講してもらい、1点でも高い技術職員にします。
また高い資格を持った技術職員を雇用します。
6カ月を超える雇用関係が必要ですので、事前の計画が必要です。
2.元請工事の受注を増やす
公共工事か民間工事の別は問われません。
地道に元請工事を請負うことで、実績を積んでいきましょう。
技術者の能力向上が大切なんだね。
継続は力、コツコツと技術力をあげていきましょ。