「監理技術者資格者証」と「監理技術者講習」とは?
専任の監理技術者または特例監理技術者は、「監理技術者資格者証」の交付を受けた者です。
また国土交通省の登録を受けた「監理技術者講習」を過去5年以内に受講したものから、選ばなければなりません。
「監理技術者」って、なんだったけ?
元請の特定建設業者が、工事現場に配置するのが「監理技術者」だったね。
「監理技術者証」とは?
元請の特定建設業者が、下請契約代金4,000万円以上(建築一式工事は6,000万円以上)の工事を施工する場合、工事現場に配置するのが「監理技術者」です。
職務は「主任技術者」と同じで、原則として「1級の国家資格」が必要です。
職務については、以下のページで記載しています。
「特例監理技術者」は、2020年10月に施工された改正建設業法により創設された制度です。
一定の条件を満たすことで、専任要件が緩和され、複数現場の兼任が可能になります。
監理技術者として資格を証明するのが、「監理技術者資格者証」というカード形式のものです。
(一財)建設業技術者センターから発行されます。
監理技術者は、「監理技術者資格者証」の交付と、「監理技術者講習」を修了していることが必要です。
講習は、国土交通省の登録を受けた6つの監理技術者講習実施機関で行われます。
建設産業・不動産業:監理技術者講習の実施機関一覧 - 国土交通省
平成28年6月1日より、監理技術者資格者証の裏面に講習修了履歴を貼り付けることにより1枚に統合されます。
経営事項審査との関係は?
経営事項審査(経審)では以下の条件時に、1級技術者(5点)よりも高い評価(6点)が与えられます。
「1級監理受講者」といいます。
- 審査基準日時点で、監理技術者資格証の交付を受けていること
- 審査基準日から5年以内に、監理技術者講習を受講していること
「監理技術者資格者証」や「監理技術者講習」の有効期間が切れていると認められないため、気をつける必要があります。
また所属建設業者名が、以前勤めていた業者名である場合、現在の所属業者に書き換えが必要です。
監理技術者講習修了履歴のある監理技術者資格者証の写しを、提出することになります。
監理技術者資格者証は携行する義務があるため、原本を預かることはできません。
現在は、「講習受講シール」を「監理技術者資格者証」に貼付けるんだね。
1枚のカードで、資格保有と講習修了の両方を証明することになるよ。